
<ダーウィンのカンタス航空の格納庫跡地、その庭に無造作に置いてあった。フランス人は、異なる感性の持ち主なんだと思い知りました。
シトロエン・DS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シトロエン・DS(Citroën DS)は、フランスの自動車メーカーであるシトロエン社が1955年に発表した前輪駆動の大型乗用車である。
宇宙船にも例えられた流線型の未来的スタイリングに、エア・サスペンション(および変速機等の多くの附属機器類)を油圧遠隔制御する「ハイドロニューマチック・システム」を搭載した、野心的設計の自動車である。極めて優れた居住性と高度な走行性能を同時に実現し、あらゆる面で同時代の他の自動車から隔絶した存在であった。

あまりに常軌を逸したアバンギャルドぶりから、登場時には「10年後の車」「20年進んだ車」と言われたが、実際1955年から1975年までの約20年間、フランス車の最高級レンジを担うモデルとして第一線に在り続け、アップデートを繰り返しながら(派生形の「ID」等も含めた)合計で、約145万5,000台が製造された。
[編集] 沿革
出現以来、その度外れて大胆なボディ・スタイリングに起因する強烈な存在感と、自動車設計の理想を徹底追求した結果の極めて異例な複雑機構によって、機械工学や工業デザインの面はおろか、社会文化面からも興味深い研究対象とされてきた。哲学者ロラン・バルトが、発表されて間もないDSについて一編の批評を残したことはよく知られる逸話である。
車名「DS」は、フランス本国では「デ・エス」と発音される。その正確な語源は「開発コードの省略形」とも「Désirée Spéciale(特別な憧れ)」の略とも言われるが詳細は不明である。しかしそれらに、「女神」を意味するフランス語である「déesse」の短縮形をダブルミーニングしているという説は根強い。その名に相応しく、発表後50年、製造終了後30年以上を経て、なお世界各国に熱狂的な崇拝者・愛好者が多数存在する、伝説化したカルトカーである。
1999年には、全世界の自動車評論家・雑誌編集者等によって選出された「カー・オブ・ザ・センチュリー」の自動車100選において、1位のフォード・モデルT、2位のBMCミニに次ぐ、史上第3位の偉大な自動車という評価を受けている。多くの名高いスポーツカーや高級車を下してこれほどの高評価を与えられたことは、自動車史上におけるDSの存在意義を如実に物語っていると言えよう。
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